製品づくり
一貫生産へのこだわり
かつお節の製造から、
削り節の製造までを一貫生産
かつお節生産量日本一の鹿児島で、厳選した原料を仕入れ、かつお節の製造から削り節の製造まで、自社工場で一貫生産。
生のかつおから最終製品まで責任を持って丁寧に製造し、安全・安心でおいしいかつお節や削り節をお客様にお届けしています。
かつお節製造
枕崎にかつお節製法が伝来して300年以上。この伝統が息づく場所で、先人の知恵を生かしながら、かつお節の原点を見つめ、 高い品質のかつお節を丁寧に作り続けています。
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一、生切り
頭と内臓を取り、三枚におろし、背と腹に切り分けます。この時の切り方でかつお節の形が決まるので、重要な作業です。
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二、煮熟
沸騰しないくらいの温度でじっくりと煮て、かつおのうま味を閉じ込めます。
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三、骨抜き
手作業で、丁寧に骨を取り除きます。
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四、修繕
骨を抜いた後の隙間などに、かつおのすり身を塗りこみ、形を整えます。縁起物として、仕上がりの美しさを大切にする職人のこだわりです。
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五、焙乾・放冷
堅木を燃やして、その熱と煙で燻し、その後放冷します。この作業を、10日~14日間繰り返します。ここまでの作業を行ったものが「荒本節」です。
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六、表面削り
節の表面を削り、雑味などを取り除きます。ここまでの作業を行ったものが「裸本節」です。
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七、かび付け
節にかびをつけます。かび付けには、更に水分を取り除く、かつお節独特の香りをつける、うま味が増すといった効果があります。
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八、天日干し
晴天の日に節を干します。この作業とかび付けを繰り返し、うま味をぎゅっと閉じ込めます。このようにして「枯本節」が出来上がります。
枕崎工場【かつお節製造】
工場長 松尾 真一(右から2番目)
かつお節の町、枕崎市でかつおの仕入れからかつお節製造までの工程を行っています。かつお節作りは100の手がかかると言われるほど手間がかかる作業です。職人ひとりひとりが手間を惜しまず、昔ながらの製法で丁寧にかつお節を作っています。
削り節製造
JAS認定工場・HACCP導入工場として、厳しい品質管理・衛生管理のもとで、削り節を製造しています。かつお節の香りとうま味の良さに加え、薄さや形状など、さまざまなニーズにお応えできるよう技術を磨いています。
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一、洗浄
枯本節のカビや表面に付いている細かい汚れを、回転ブラシや水を使って落とします。
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二、蒸気殺菌・
放冷高温の蒸気で殺菌をすると共に、柔らかくして削りやすくします。少し冷ましてから、温湿度が管理された空調室内にて半日から1日ほどかけて放冷を行います。
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三、切削
かつお節などを機械で削ります。
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四、計量・
充填正確に計量した削り節を、酸化しないように不活性ガスと共に袋詰めします。
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五、金属探知機・
ウェイトチェック異物が混入していないか、商品の重さは適正か、機械を通して厳しくチェックします。
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六、品質検査
定められた品質に合うか、毎日検査しています。
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七、出荷
鹿児島から全国へ、真心こめて作った削り節をお届けしています。
鹿児島工場【削り節加工】
工場長 藤原 正志(真ん中) 生産管理室 室長 嶽 友洋(左) 品質管理・開発室 室長 森元 水木(右)
私たちはHACCP認証を取得した衛生的な設備のもとで、安全安心なものづくりに取り組んでいます。かつお節は和食に欠かせない伝統食材です。その用途は幅広く、世界へ広がりを見せながら使い続けられていくと思います。良い製品を皆様にお届けできるよう、日々製造に取り組んで参ります。
ハラル認証製品
良質なかつお節が豊富に獲れるインドネシアの北スラウェシ州に工場を構えたインドネシア工場(PT.NICHINDO MANADO SUISAN)では、HACCP認証に加えハラル認証も取得。イスラム圏の方のニーズにもお応えできます。
PT.NICHINDO MANADO SUISAN(合弁会社)
社長 WILLY LISTON MANTJORO(真ん中)
世界有数の水産大国で、かつお節だけでなく、削り節、かつお節粉末、だしパックも製造しています。製造・販売は日本人スタッフがサポートして品質やサービスの向上を目指しています。インドネシア国内や米国へ販売しており、かつお節を世界に広げるパイオニア(開拓者)として成長していきます。